なぜ肥満を解消できないのか

「肥満」を、殆んどの人が改善できない。何故だろうか。

それは「太り方のメカニズム」を誤って学んでいるからだ。

人間が太る原因は、消費カロリーより摂取カロリーが上回っているからである。つまり、消費する以上にカロリーを摂取し続けているから必然的に太るのだ。

ならば、摂取するカロリーを減らすか、消費するカロリーを増やせば太らなくなる。

前者が、従来から説えられてきた「カロリー制限」という考え方であり、後者がジョギングやウォーキングという「運動療法」である。

忙しい日々の生活の中でこれが両方問題なくできるのであれば言うことはない。すなわち、普段の食事から体内に摂取するカロリーを減らして、さらに運動を行なうといういことである。

こうすることによって、消費カロリーが摂取カロリーを上回ることになるため、間違いなく痩せることにつながる。糖尿病などの病気で教育入院することになった時に、手取り足取り強制的に無理矢理指導されるのが、このカロリー制限と運動療法なのである。

だが、入院中ならいざ知らず、退院してから、なかなかそれを継続することが困難になる。何故なら、カロリー制限を行うには、調理する側か面倒なカロリー計算を行い、しかも、制限する人だけ食事の量も種類も少なくなる。

人間、食べたいものを食べられないとうストレスは、相当根強いものがある。

もうひとつは、運動だ。入院中の患者のように、看護婦さんやトレーナーが強制的に運動時間を作ってくれる場合であればいいのだが、退院すれば忙しい日常の生活の中で、自らそのようなことをする時間をなんとしても確保しなければならなくなる状況が訪れる。その結果として、どうしても運動ができないことになってしまうのである。

カロリー制限と運動療法。この二つのうち、ひとつでも頑張ってこなせば、以前のようには太ることはない。しかし、糖質を摂取し続ける限り、血糖値はなかなか下がらず、血糖降下剤を飲み続けなくてはならない。

その結果、糖尿病が完治しないのである。

糖質制限は、カロリー制限でもなく、運動療法でもない。いわば「第三の道」である。

糖質制限の利点は、糖質の極めて多いご飯、パン、主食だけ抜いてしまえば、後は肉でも魚でも卵でも好きなものを好きなだけ食べられるということである。

その結果、前に述べたようなメカニズムで、血糖値は下がり、体重も急激に減り、その人のベスト体重でピタリと止まって動かなくなる。

また、糖質を不要に摂らないことで、血糖値を下げるためのインスリンも不要に分泌されず、次の消費に備えて、体脂肪として蓄積されることもない。