月別: 2017年7月

太る原因は糖質

一般に大部分の人は、脂質を食べると太ると勘違いしている節があるが、実は太る原因は糖質であり、消費されずに余った糖質が脂質となって蓄積されるのである。だから太るのだ。

脂肪を摂ると、体に蓄えられている脂質を燃やしていいという信号が出るので、溜まった脂肪を燃やしやすくなる。

つまり、糖質を摂らないことで、太りにくくなり、糖質に替わる新しいエネルギー源として脂質が燃焼されるため、痩せやすくなるのだ。

白飯やパン、麺類を食べられない糖質制限と聞くと、初めての人は、そんな面倒なことはご免だという。

だったら、より面倒なカロリー制限をするか、時間を出来る限り作って運動するしかない。しかし、運動というのは、その大変さに比べて、意外にカロリー消費効果が少なく、実は効果が良くないということもつけ加えておこう。

運動によるカロリー消費量は、実は僅かで、10キロ走って約700キロカロリーしか消費されない。だから、やはり「食事制限」を行うのが、一番効果的で手っ取り早いのだ。

私の経験を基に、痩せる効果から見た食事療法と運動療法の組み合せをパターン化しておこう。

まず、最もベストなのが、
1糖質制限と運動療法の組み合せである。

これを実践すれば、間違いなく痩せて、血糖値も降下する。そして、筋肉もついて太りにくくなる。だが、あまりハードにやる過ぎると、長続きしなくなる。

次が、
2運動をあまりせず、糖質制限一本槍である。

これは、私か5年間続けてきた方法だ。運動しない代りに、糖質制限をスーパー糖質限限にして、少し厳し目にやる。これだけでも、かなり効果はある。
3運動療法と緩やかな糖質制限

運動が得意で、週に2、3回運動する余裕や習慣のある人は、これと緩かな糖質制限を組み合せ、糖質制限のつらさを運動でカバーする。私も時折、糖質制限がきつくなってきた時には、この運動療法を加える。
4カロリー制限と運動療法

糖質制限がどうしても苦手、もしくはしたくないという人は、従来からの痩せる手段であるこの方法しかない。しかし、効率はかなり悪く、面倒な割には効果はなかなか出ない。それでも、やらないよりはマシである。

この2と3を組み合わせた、糖質制限とカロリー制限の合わせ技というのもある。

実は、糖質制限で肉や魚をお腹いっぱい食べてもいいと言っても、実際にはそれほど多く食べられるわけではない。従って、現実的には、糖質制限とカロリー制限は並立できるというのが私の体験上の立場である。

糖質制限を強調するあまり、カロリー制限を徹底的に批判する人もいるが、実は両者は、長期に継続することにより、共存できるのだ。

 

なぜ肥満を解消できないのか

「肥満」を、殆んどの人が改善できない。何故だろうか。

それは「太り方のメカニズム」を誤って学んでいるからだ。

人間が太る原因は、消費カロリーより摂取カロリーが上回っているからである。つまり、消費する以上にカロリーを摂取し続けているから必然的に太るのだ。

ならば、摂取するカロリーを減らすか、消費するカロリーを増やせば太らなくなる。

前者が、従来から説えられてきた「カロリー制限」という考え方であり、後者がジョギングやウォーキングという「運動療法」である。

忙しい日々の生活の中でこれが両方問題なくできるのであれば言うことはない。すなわち、普段の食事から体内に摂取するカロリーを減らして、さらに運動を行なうといういことである。

こうすることによって、消費カロリーが摂取カロリーを上回ることになるため、間違いなく痩せることにつながる。糖尿病などの病気で教育入院することになった時に、手取り足取り強制的に無理矢理指導されるのが、このカロリー制限と運動療法なのである。

だが、入院中ならいざ知らず、退院してから、なかなかそれを継続することが困難になる。何故なら、カロリー制限を行うには、調理する側か面倒なカロリー計算を行い、しかも、制限する人だけ食事の量も種類も少なくなる。

人間、食べたいものを食べられないとうストレスは、相当根強いものがある。

もうひとつは、運動だ。入院中の患者のように、看護婦さんやトレーナーが強制的に運動時間を作ってくれる場合であればいいのだが、退院すれば忙しい日常の生活の中で、自らそのようなことをする時間をなんとしても確保しなければならなくなる状況が訪れる。その結果として、どうしても運動ができないことになってしまうのである。

カロリー制限と運動療法。この二つのうち、ひとつでも頑張ってこなせば、以前のようには太ることはない。しかし、糖質を摂取し続ける限り、血糖値はなかなか下がらず、血糖降下剤を飲み続けなくてはならない。

その結果、糖尿病が完治しないのである。

糖質制限は、カロリー制限でもなく、運動療法でもない。いわば「第三の道」である。

糖質制限の利点は、糖質の極めて多いご飯、パン、主食だけ抜いてしまえば、後は肉でも魚でも卵でも好きなものを好きなだけ食べられるということである。

その結果、前に述べたようなメカニズムで、血糖値は下がり、体重も急激に減り、その人のベスト体重でピタリと止まって動かなくなる。

また、糖質を不要に摂らないことで、血糖値を下げるためのインスリンも不要に分泌されず、次の消費に備えて、体脂肪として蓄積されることもない。

 

糖質を摂りすぎると太るだけではなく

アルツハイマー病は、糖質を摂り過ぎた結果起る、肥満とインスリン抵抗性の高まりが原因で、血液中にインスリンが大量に分泌され、その分解でインスリン分解酵素が手いっぱいになることから起るのである。

そのため、現在では、アルツハイマー病を、「脳の糖尿病」と呼ぶ専門家もおり、遺伝が原因で起るI型糖尿病や、生活習慣の乱れとメタボの結果、発症するⅡ型糖尿病と並んで、Ⅲ型糖尿病とも呼ばれるようになった。

分かりやすく言えば、誰でも40代からの肥満が原因となり、メタボ状態が長期化し、糖尿病になり、やがてアルツハイマー病へと進行していくことになる。

現在、糖尿病と診断される平均年齢は、37歳であり、アメリカの症病予防センターでは、25歳になったらⅡ型糖尿病の診断を受けるよう推奨している。決して、60代からの問題ではないのだ。

糖尿病の発症には、条件がある。

それは、炭水化物、特に精製炭水化物と呼ばれる、血糖値が急激に上がりやすい食品と甘いものを大量に摂取し、その結果、急上昇した血糖値を下げるために、インスリンを大量に分泌する。このインスリン、本来は運動などで消費されるが、運動不足になると血液中がインスリンーホルモンでいっぱいになる。その結果、高インスリン血症となって、アルツハイマー型認知症になりやすくなる。

その悪循環を断ち切るには、糖質制限しかないのだ。

糖質制限すれば、血糖値は上からないため、それを下げる余分なインスリンは分泌されない。従って、これまで働き詰めだった膵臓を休ませることが出来る。

また、糖質が入ってこないと、身体のエネルギー源が不足するため、これまで蓄積されていた体脂肪をエネルギーとして使用する。

その結果、ポッコリお腹が解消し、インスリン抵抗性も弱まっていく。

必要以上の糖質を摂らないことで、こうした身体の逆メカニズムが働き出しているのに、途中で糖質を摂ってしまったら、全てが元に戻ってしまう。そして、また悪循環の道をひた走ることになるのだ。

つまり糖質制限をしてダイエットすることは将来の健康のためにも非常に有効なのである。